きょうは衆参両院で森友学園の籠池理事長の証人喚問が行われています。
午前中は参議院で証人喚問が行われました。小池晃参議院議員・書記局長の尋問に対し、籠池氏は、このように答えました(要旨)。
小池:小学校の設置認可基準緩和について、政治家に働きかけはあったか。
籠池氏:ございます。
小池:どなたに?名前を挙げてほしい。
籠池氏:東徹議員(日本維新の会総務会長)
小池:他には?
籠池氏:北川イッセイ(自民党・元参院議員)、柳本卓治(自民党・参院議員)、そういうところです。
これは、小学校の認可基準緩和(いわゆる維新ルート)で、自民・維新の現職国会議員が関与していると証言したことにほかなりません。
また、民進党の福山議員の質問に対し、
福山:申請する前に大阪航空局、近畿財務局と事前打ち合わせやったことはあるか。
籠池氏:設置申請の前に、当然重要な点ですからやっていた。
と答えました。これは、いわゆる財務省ルートで、佐川現理財局長がずっと否定し、面談記録はすべて破棄したとしてきた答弁を覆す新証言です。
さらに、籠池氏は冒頭の陳述で、総理大臣夫人付の谷さんから平成27年11月にFAXをもらった、と証言しました。民進党の福山議員は、谷査恵子(たに・さえこ)さんというのは経産省から出向している総理大臣夫人付のスタッフであることを明らかにし、小池晃議員はFAXの提出を求めました。籠池氏は小池議員に対し、提出すると明確に答えました。
迫田国税庁長官(元理財局長)と、武内財務省国際局長(元近畿財務局長)の参考人招致が、自民・民主の両党国対会議で決まった模様です。わが党は証人喚問を要求しており、かつ、民間人の籠池氏を「首相を侮辱した」かどで証人喚問したのに比べると不公平であると言わざるを得ませんが、それでもこれまで頑なに拒んできた財務省ルートの関係者が国会で証言することには意味があります。