企業立の認可保育園を視察しました。

Dscf2210
現在江東区には、認可保育園が62園あり、そのうち21園が私立保育園です。私立保育園の運営主体はほとんどが社会福祉法人ですが、株式会社が運営している保育園が2つあります。
一つは昨年10月に開園した豊洲の保育園。UR(公団)の1階の空き店舗を改装して作られました。2つ目は今年4月に開園した門前仲町の保育園。こちらは倉庫だった所を改築したそうです。どちらも江東区から改修費として3000万以上が支払われています。私たちは今回、2園とも視察させていただきました。
Dscf2209
感じたことは、2園とも保育士さんが若い。園長、主任クラスはベテランだそうですが、子供たちと一緒に遊んでいる保育士さんたち皆20代。園の平均年齢はなんと25歳だそうです。若い保育士さんの方が賃金が安いため雇いやすいのかなぁと思いました。2歳の娘を保育園に預ける父親として、一緒に元気に遊んでくれる若い保育士さんが多いということは一面いいことですが、何かあった時にきちっと対応してもらえるのだろうか・・。少し疑問を持ちました。私は、区立保育園のようにベテランの保育士から知識と経験を学ぶという環境も大事だと思います。
Dscf2214
株式会社の保育園は、法人と違い利益を上げなければなりません。保育の業界で利益を上げようとすれば、人件費を削ったり、施設整備費を削ったりしなくてはならず、一番大事にされなくてはいけない子供たちに悪影響を及す危険性が高まります。現に、神戸市で株式会社が運営していた保育園が採算が合わないという理由で撤退しました。都内でも株式会社の保育所が申請書類に実際に働いていない職員名を記載して水増し、補助金を不正に受け取ったとして初の認証取り消し処分を受けるなど重大な事件も起こっています。
私たち日本共産党は、営利を目的とする民間企業と、子どもたちを個性豊かな人間として保育することとは、本質的に相容れないので株式会社の参入は認められないと主張しています。
江東区の認めた株式会社の保育園が運営を開始した以上は、子供たちにとって、保護者にとっていい保育園となるようにしっかりとチェックしていこうと思います。

トップへ

江東区議会議員

赤羽目たみお